50代からカフェ開業!!失敗しないための方法は!?資金や資格は?

はじめましてkenjiです。今年で50才になります^_^

先に申し上げますと妻が昨年カフェをオープンしました(2023年11月23日阪神・オリックス優勝パレードがあった日)今でちょうど半年ぐらい経ったぐらいです。

今回は長編ブログになる「50代からカフェ開業!!失敗しないための方法は!?資金や資格は?」をテーマに皆様にご紹介していきたいと思います。(20代〜40代の方にも参考になるかと思います)

そして「将来カフェを開業したい」と思われている方に少しでもお力添えできれば嬉しいです。

できる限り丁寧にわかりやすくご紹介いたしますが各自治体により条例が違ったりするかと思います。その際はお住まいの市役所や保健所などにお問い合わせください。

目次

はじめに

【なぜ自分のカフェを持ちたいのか?】

はじめに「なぜ自分のカフェを持ちたいのか?」をしっかり考える事がとても大切です。

「ケーキを作る事が好き」・「コーヒーや紅茶に関してこだわりがある」・「こだわり雑貨や食器があるの」などなんでも結構です。動機を作ってください!! そこからがスタートになるはずです。

妻は結婚当初から「将来は古民家カフェを経営して田舎でのんびり暮らしていきたい」と夢見ておりました。私自身も賛成はしておりましたが現実は中々厳しいです。

しかし妻は家でケーキを作るのが趣味で休日になれば1日キッチンでケーキを作っておりました。詳しくわかりませんがケーキ作りは分量がすごく大事で又湿度や素材に合わせてもその時の出来上がりが違うみたいです。

そして妻のこういった行動を日々観察しカフェを開業するにあたり私が応援したくなった一番の理由なのかもしれません。

まずは家族から応援される行動をしてみてはいかがでしょうか^_^

実際にカフェで働いてみよう

お住まいの近くに自分好みのカフェがあってアルバイト・パート募集などしていればとりあえず働いてみてはどうでしょうか。

どんな職種もそうですが経験が自分のスキルが上がる一番の近道です。

妻は障害者施設が運営しているカフェで8年間ほど勤めておりました。ですので軽度利用者の方と一緒に働きながらホールや厨房で色々と学んできたかと思います。

これからカフェを開業するにあたり料理を作るだけではオーナーになれません。レジや接客なども経験しておくことが大切です。

カフェ開業の準備

ビジョンとコンセプトを確立させよう

今まではパートで働きに行き月で約10万円前後のお給料をいただいておりましたがこれからは自身のお店で10万円を稼がなければなりません(人を雇うならそれ以上必要です)

その上で「ビジョン」はとても大切になってきます。将来の見通しや成し遂げたい事をを家族会議でしっかり考えてこれから始めるカフェを継続できるようにしましょう。

3年以内に6割以上のカフェが廃業になっているデーターがあります。私たちはそこに入らないように日々努力しておりますがまだ半年です。

妻と私のビジョンは「障害者の方と一緒に働けるカフェを作りたい」と「地域で一番お洒落なカフェにしたい」という事でした。

そしてビジョンと同じぐらいに大事なのが「コンセプト」です。カフェにおいてのコンセプトとは「個性」です。今後カフェをどういった個性で運営するかをノートに書き出してみてはどうでしょうか。

後にご説明しますが日本政策金融公庫でお金を借りる際に上記の事を書かなければなりません。また面接でも聞かれるかと思います。

ですのでしっかりと考えてください。ちなみに妻のコンセプトを述べますと「信楽焼のカップやお皿」・「観葉植物に囲まれた癒しの空間」・「季節の手作りケーキ」・「こだわりの家具や食材」といったところではないでしょうか。

市場調査とターゲット顧客の特定しよう

今、「どういったニーズのカフェが人気なのか」・「トレンドは何なのか」とかを調べてみるのも大切でしょう(市場調査)

妻の例でお話しすると、「カヌレ」が今すごく人気ですね。妻もカヌレが大好きでよく作っては失敗作っては失敗の連続でした。大阪で有名なダニエルというカヌレ専門店や家の近くのカヌレを置いているお店では必ず注文して大きさや食感などを研究しておりました。

妻曰く「カヌレはお店の看板商品になる!今トレンドだし若い人たちにも人気がある」と自負しておりそこは私自身応援しておりました。

今世の中で何が売れているかやトレンドが何かなど常に敏感にキャッチすることが重要かと思います(もちろん常に変化しているので時代と共にお店も変化していかなければなりません)

よくテレビで「ウチのお店は昔からこのメニューで価格も一切変更しておりません」と放映されている番組を見ますがあれは長年培った常連客がいるからできることで最初は紆余曲折しているかと思います。

市場調査を堅苦しく考えずにまずは気楽に「何事にも興味を持つ」という所から始めてみてはどうでしょうか^_^

次にターゲット顧客層を考えましょう。

妻は「女学生と若年層の主婦」をターゲットにカフェを経営しております。とにかくお洒落な雰囲気を大切にしコーヒーやケーキも他のカフェでは提供できないメニューで対抗しております。

対抗できないといえば少し語弊があるかもしれませんが簡単にいうと「ストーリー」を作っております。ストーリーとは直訳して「物語」ですが一つ一つに物語があるとお客様の関心や興味が一気に高まるかと思います。

また座席数を少なめにして通路を広めに確保しベビーカーなどの赤ちゃん連れにも優しい店内作りをしております。

ターゲットは後から述べる立地選びや価格設定の際にも重要なポイントになってきますが、まずはどの年代の男女にきてもらいたいかを考えてそこに向けてどういう店作りをしていけばいいのかを考えてみてください。

立地選びのポイントは?

まず最初に行動したのはこれ「お店をどこでするのか」です。

もしお住まいが戸建てなら1Fを店舗改装してそこでオープンできるならベストかもしれません。最初のリフォーム代はかかりますが、家賃が発生しないし光熱費も安く抑えることができるからです(リスクが低いの安心)

ですがなかなか現実は難しいと思います。我が家もそうでした。持ち家を改装してといっても100棟以上集まった住宅街の中の一角なのでそこでオープンしても間違いなくお客様は来られないと思っておりました。

また家の周辺で人通りが少ない場所でひっそりとカフェをオープンしているお店をちらほら見ます。隠れ家的カフェで人気が出ればお客様が来てくれるかもしれません。しかしこれは前提に「周知してもらってリピーターのいるカフェ」限定になるのです。(正直なかなか厳しいと思います)

ではどこがいいのか? 自転車で探索してください。(車はダメですよ)そして下記に立地選びのポイントを紹介しているので参考にしながら探索してくださいね。

なぜ自転車で?と思ったかもしれませんがそれは「その土地柄を肌で感じることができるからです」そして裏手の道路や細い路地など普段通ることがないところにもひっそりとお店を構えている所が結構あるからです。

立地選びの際のポイントなる場所

駅近

人が多くて交通の便もいい事から重要なポイントです。また後ほど紹介しますが広告などの効果も期待できます。そして駅近は何かと地域のイベントが開催されやすいので積極的に参加すればお店の宣伝効果は高いものと言えます。一方デメリットは家賃が高くなってしまう面もあるので慎重に考えなければなりません。

大型施設近く

商工会議所や銀行・病院など大型施設がある場所はそれだけ多くの人が働いています。その方達から口コミで広がっていけばグループでお店に来てくれる可能性があります。集客効果が大変期待できます。

大学やマンションの近く

学生をターゲットにお洒落なカフェをオープンするにはこれは重要です。また若年層の主婦などを集客するにはマンション近くも大事です。

学生や若い主婦の方はSNSや口コミでお店の事を広めてくれるので本当に大切なお客様になります。

競合店が少ない場所

妻の場合はこれを少し怠ってしまってオープンしてから結構周りにカフェがあることに気づきました💦自転車で周りも調べたりしたのですが・・・。

休日は閉店しているお店があったりスマホでは出てこなかったお店があったりとします。なので気になった場所が見つかれば近くを自転車や徒歩で歩いてじっくり市場調査してみることは重要です。

周りに車やバイクなど停めやすい場所

今後の事ですがオープンしてから買い物が増えてくると思います。業者に配達してもらうレベルのお店なら大丈夫ですがワンオペで小さなカフェを考えている場合は自分で全て運ばなければなりません。

食材や備品・ゴミの回収や余った食材を家に持って帰るなど車が必要な時があります。また遠方から来てくださるお客様に車を停める案内も必要になってきます。

ですのでお店には必要ありませんが近くにコインパーキングがある場所を選ぶ方ことは重要になります。

いかがでしょうか?妻の場合は自宅から自転車で約20分ぐらいの場所に決めました。上記のポイントを考えると自宅周辺では厳しかったのが理由です。

立地が決まってからは・・・

カフェを開業する地域が決まれば不動産屋に積極的に連絡してテナント募集している空き家を紹介してもらいましょう。

不動産屋はその地域の貸店舗情報をたくさん持っております。個人で探すよりもだいぶんと効率的に情報が入ってきます。また「こういう感じの店舗を探している」と相談すればそれに近い店舗も探してくれます。

貸店舗が決まれば、あとはどういう条件で契約できるかを聞いて納得のいく話なら賃貸借契約をしてもいいでしょう。

ここでの決断が「スタートへの第一歩」です。当然にお金も発生いたします。あとは前に進めるだけです。焦らずに頑張っていきましょう。

不動産会社との貸店舗契約について

不動産会社と契約となると正直ビクビクしますよね?ここでは私の経験談をもとにわかる範囲でご説明いたします。安心してくださいね。

最初妻と自転車で徘徊して気になる店舗を発見!そこに書いていた看板の電話番号に電話をかけ内見を依頼しました。地元の不動産仲介業でネットで調べたらそこそこ大きな会社でした。営業担当の方とお話をしていくつかおすすめの店舗を紹介していただきました。

貸店舗なので必ず「オーナー」が存在します。またそのオーナーが地元の不動産屋に管理を任せていたので実質、「オーナー→地元の〇〇不動産→不動産仲介業者」みたいな図式になっておりました。

上記の図式から見れば一番権限を持っているのは「オーナー」です。内見して「ここはどうなっているのか」とか「もし契約したらここの部分は撤去してくれのか」など様々なことの要望に対しては全てオーナーと話し合いの元決定いたします。

「不動産仲介業者や地元〇〇不動産」はコンプライアンス上でしか話を進めていけません。ですのでどれだけオーナーと仲良くなれるかで最初の契約や今後のカフェ運営に大きな影響を与えることは歪めません。

費用に関しては「カフェ開業までにかかる費用」の見出しにまとめて記載しておりますのでご確認ください。

必要な資格や届出は何があるの?

カフェ開業の場合は必ず「食品衛生責任者」の資格が必須となります(調理師免許を持っている方は免除)これは初めに取得しましょう。

妻の場合は「調理師免許」をもっておりましたので免除されました(昔学校給食のパートで働いていた頃に取得しておりました)

食品衛生責任者の資格を取るには?

各都道府県の食品衛生協会が実地されている講習会に参加して1日講習を受けた後に簡単なテストを受験し終了証書をもらって終わりです。さほど難しい資格ではないと思います。(受講料は約1万円程度)

グーグルで「食品衛生責任者 大阪」みたいな検索をすれば各都道府県の受験方法や受講費など載っておりますので一度調べてみてください。ちなみに大阪でしたらこちらから→食品衛生責任者

防火管理者

30名以上の席数でカフェを開業する場合に取得が必要となる資格です。小さなカフェを開業をお考えの方は関係ありません。妻の場合も満席で15名程の席数なのでこの資格は持っておりません。

「飲食店営業許可申請」を届出

カフェの開業日までにその地域の保健所に「飲食店営業許可申請」を届けなければなりません。届出をすると開業日までに保健所の方が実際にお店にきて厨房や器具・手洗い場などのチェックをしにきます。そこで承認が下りれば開業できる流れとなっております。

「菓子製造業許可申請」を届出

これはカフェでパンやケーキなどを提供する場合に必要な届出となります。費用は16000円程したかと思います。またこれも保健所の立ち入り検査があります。

カフェでケーキ類などをご提供する予定の方は届出をしましょう。これは店内でもそうですが町内会のイベントや祭り・他で出店する時など店外でケーキ類を販売する際にも必要な届出ですので必ずしておきましょう。

開業届

これは保健所ではなく管轄の税務署に対して行う届出です。「カフェを開きました」と税務署にも報告しないといけません。各地方自治体がやっている補助金の受理や確定申告などで「開業届」は必須です。

また「開業届」と合わせて「青色申告承認申請書」も一緒に提出することをおすすめいたします。「青色申告承認申請書」とは節税になるメリットがあるのでよくわからない方でもとりあえず申請することおすすめいたします。

詳しくはこちらから→「青色申告承認申請書とは?

またこの開業届は開業してから1ヶ月以内に届出しなければなりませんので忘れないようにしてくださいね。

まとめ

上記の保健所や税務署などは電話で相談すれば、いつでも丁寧に教えてくれますので安心してください。「この度カフェを開業する予定なのですがどうすれば良いでしょうか?」など気軽に相談すればいいかと思います。妻の場合は保健所の方から「一度こちらにお越しください。今後の流れをご説明いたします」と言われ日程を決めて行っていました。

カフェ開業までにかかる費用

これに関しては正直私も自信を持ってご紹介できないかもわかりません。何故かというとこれをしっかり理解すればするほど「不安が大きくなり躊躇してしまう」気持ちが出てしまい漠然と考えていたからです。そして行動が遅くなりがちになります。また最初の決意が削がれていくのが怖かったのです。

しかし最低限の計画は必要ですのでご説明いたします。(思い切ってやろうという決意した最初の気持ちを忘れずに読んでくださいね・・・)

妻の場合は資金はほとんどありませんでした。使えるお金といえば100万円程でした。子供二人の奨学金の返済(大学と専門学校)や家のローン・車のローンなど毎月の返済でいっぱいいっぱいです。

先に実際に開業資金としてかかった費用を一覧にしました(詳しくは後でご説明いたします)

項目費用
賃貸借契約約45万円
リフォーム代約230万円
厨房機器約50万
テーブルや椅子など什器約40万
通信費約5万
食材など仕入れ費約10万
その他備品や消耗品費約20万
開業までにかかる費用

上記で見ると約400万が開業資金の費用となりました。元手が100万しかなかったのでマイナス300万です。

ではどうしたかといえば・・・・・そのままですが借りました!!

そうです・・・借入をして開業したのです。(新車をローンで買った思えば結構割り切れました💦)

ですので自信を持ってこれだけ準備金を用意したらスタートですと言い切れないのです。でもここまでしても開業して妻の夢実現に協力したかったのです。成功するか失敗するかはわかりません。ですが一生を後悔してほしくなかったのが本音です。

将来の老後の事を考えて蓄えるという安定的な人生を望んではなかったのです。借金は体が動くうちは私が頑張って働けばなんとかなると思っております。

少し余談になりましたがそれでは項目別に費用を説明いたします。

賃貸借契約

まずお店を開く場所が決まれば不動産仲介業者と賃貸借契約を行います。妻の場合は居抜きに近い物件を契約しました。元々喫茶スナックだったのでカウンターや棚があったりキッチンがあったり、またそこに一人で住んでいたみたいで2階は住居、1階奥は風呂場みたいな感じでした。

契約前に必ず、「不動産仲介業者」・「管理不動産屋」・「オーナー」と一緒に内見し色々と質問することが大事です。今後関わるリフォーム代に大きく関係してくるからです。「この風呂場はいらないので撤去できますか?」とか「キッチンが古すぎるので撤去できますか」とかお願いだけしてみてください(ダメもとで言うだけ言ったほうがいいです)

本来なら現状引き渡しが普通なので「借主負担でお願いします」と言われる可能性が高いですがたまに「それじゃここは貸主負担で撤去しておきます」とか「ここの修繕はしておきます」とか言ってくださる事があるので。

実際に妻も「キッチンの撤去・トイレの修繕・天井の雨漏り」はオーナー負担でしてもらえました。これだけでも費用が大きくかわります。

何度も言いますが仲介業者や管理不動産屋に行ってもダメですよ。「オーナー」と直接話をしなければなりません。私の担当いただいた仲介業者の方はとても親切な方でしたので無理な要望も「私からもお願いしておきます」と言ってくださって良かったです。

契約の方は「不動産仲介業」としました。大手不動産メディア業の「アットホーム」に賃貸借契約の留意点が載っておりましたのでよろしければご参考ください→こちらから

大体どこの会社も同じ内容になるので概要を理解すればいいかと思います。

内見→申込(予約)→審査(保証会社)→本契約の流れになるかと思います。

契約には「事業用賃貸借契約書・重要事項説明・賃貸保証契約書・領収書」などの取り交わしとなります。費用は妻の場合、賃料77000円プラス日割り分賃料と保証金や礼金・不動産会社への手数料など含め45万ほどかかりました。

この後、鍵の引渡し日を決定。事項で説明する「リフォーム」に進んでいきます。

リフォーム代

本契約した日の帰り道、地元で有名なリフォーム会社によりました。地元映画館の広告でもお馴染みの会社でまた妻の知人が以前カフェを開業した方がおり、その方もこのリフォーム会社に依頼したと聞いていたので良心的な価格で信頼できるのではないかと思ったのが理由です。

結局このリフォーム会社にお願いすることなったのですが結論から言うとあんまりでした・・・☆3ぐらいです。なぜかと言うと「寄り添ってのアドバイスがなかった」のです(これが普通なのかもしれませんが)

担当者は最初すごく愛想が良くて良いことばかり言っていたのでどっぷり信用しておりました。ですが蓋を開けると工期は遅れるし対応がぶっきらぼうでこちらの要望も返事が遅く費用もプラスいくらかかるとか、全てにおいて不安と不満だらけになってしましました。

ですのでリフォーム会社の選定は十分に気をつけてくださいね。今思えばネットで「お洒落 カフェ リフォーム会社」で検索すれば結構載っているのでそちらで検討すれば良かったと思いました。

見積もり取るだけでも良いので数社相見積もり出したほうがいいです。知り合いの人などいれば一番いいですがね。

話それましたがリフォームの内訳はざっとこんな感じです。

工事部位金額
仮設工事117000円
解体工事117117円
左官工事239899円
大工工事496324円
水道設備工事297611円
ガス工事101851円
電気工事392975円
内装工事181500円
塗装工事52500円
諸経費94133円
工事費内訳

上記に消費税入り合計で230万となりました。当初は200万以内でお願いしてたのですが追加工事がどうしても入ってしまっての金額になりました。

店内の壁は家族で漆喰を塗りました。少しでも経費を抑えたかったのと思い出になるかなぁと思ったのが理由です。思っていた以上に大変で時間も塗料代もかかりました(実際にお願いしても変わらなかったかもしれません💦)

上記にプラス「お店のテント張り替え料金」が20万程かかったので実質250万ぐらいかかりました。最初に手付金を50万ほど払い工事完了後に残りを払うといったお金の流れでした。

また工事完了後にリフォーム会社に発行してもらう領収書がないと「空き店舗活用促進事業補助金」の申請ができなかったので注意が必要です

空き店舗活用促進事業補助金

今回選んだ店舗場所を管轄する市が「空き店舗活用促進事業補助金」を行なっており、補助対象経費(リフォーム代)の2分の1または80万円のいずれか低い金額が支給される制度

上記みたいな制度が行なっている市町村があるので必ず「補助金」のチェックはしたほうがいいです。これ以外にも「電動自転車購入補助金」などもあります(妻のお店の市はなかったですが・・・)

厨房機器(中古品おすすめ)

リフォーム会社との契約を済ました後、次にした事が厨房機器を買うことです。ですが結論から言うと後からでも良かったと思います。ある程度リフォームが終わってからじゃないと買った厨房機器を入れれないからです。

ですのでリフォームの後半ぐらいに大工さんが入るのですがそのタイミングで納品してもらうと設置まで手伝ってくれるのでいいかと思います。

あと新品じゃなくて中古品でいいものが結構あります。近くで「厨房機器 中古」で検索して探してみてはどうでしょうか。

実際に購入した厨房機器一覧はこちら

厨房機器価格
ガスレンジ(新品)20万
水切り台付1層シンク 2つ(中古品)6万
調理台(中古品)5万
吊り戸棚 2つ(新品)2万
製氷機 家庭用(新品)3万
炊飯器 一升炊(新品)3万
購入した厨房機器

冷蔵庫と電子レンジは元々家に持っていたのでそれを使いました。(家庭用で昔に身内からもらったのを家に置いていました)ワンオペで席数が10席〜15席ぐらいなら家庭用で十分です。

他にクーラーやラック・調理器具なども揃えなければなりません。

上記を全て計算するとざっと50万ほど使ったかと思います(冷蔵庫と電子レンジ除く)

こうして見ると結構費用がかかることがわかります。計画的に予算立ててみてください。

テーブルや椅子など什器

店内のインテリアは大事ですよね。ここが一番の気をつけたい所かもしれません。お洒落なカフェを目指すなら手抜きはできません。

妻の事例でご説明いたします(参考程度にご覧ください)

まず玄関ドア。これはかなり重要です。お店に入る前に「そのお店の雰囲気を表現している」と言っても過言ではありません。人気なカフェも玄関ドアはお洒落に仕上げているかと思います。言うなれば「お店の顔」とも言えるでしょう。

リフォーム会社に自分のイメージしているドアを見せて設置してもらうのがベターかもしれませんが結構費用かかります。また完全に同じドアを提案してくれない可能性もあります(実際に妻がそうでした)

そこでおすすめなのが自分で探して購入し大工さんに設置してもらう事です。

「玄関ドア お洒落」などで検索すればたくさんのサイトがあります。その際にサイズだけは先にリフォーム会社に相談して教えてもらったサイズで購入する点に注意が必要です。

費用も10万〜50万ぐらい幅広くありますがここは気になったドアはケチる事なく購入すべきだと思います。妻が実際に購入したサイトはこちらです(ウッドデポ

オーナーさんがとても親切な方で実際に滋賀県まで行き話をしながら決めました。イメージ通りのドアで費用も決して高くなくて本当に満足できた買い物でした。また店頭に椅子も販売されていて2脚購入しました。

費用は全部で15万ぐらいでした。ガラスや木調など妻が満足いくドアを購入しました。納期は2週間〜3週間はみていた方がいいですよ。

次にテーブルや椅子(店内の雰囲気に欠かせないインテリア)

これは地元のインテリア家具shopをかなり回りました。1点もので納得いく商品だけを購入して買い集めました。週末に妻とドライブみたいな感じで「今日はこっち方面のSHOPに行こう」とかって感じです。

お店の雰囲気に合わせて、そして店内の広さを考慮して買わなければなりません。どのテイストでお店を作るのかしっかりとイメージして購入すればいいかと思います。

参考ですが妻と私が実際に行って良かったインテリアショップをご紹介いたします(関西圏の方限定になるかもしれませんが)

他にも検索すればたくさんのインテリアショップがありますが共通して言えることは実際にお店に行って商品を見て買うことです。微妙なサイズ感や色合いなどはお店で見たほうが絶対イメージが湧くかと思います。

上記、玄関ドアや什器などで約40万円ほど使いました。(座席数10席程度のカフェの場合)

通信費

最初に固定電話を引くかすごく迷いました。NTTに電話もして繋げてもらう直前までいきました。しかし結局は電話を引かず携帯電話にすることにしました。

なぜかと言うと、まずランニングコストが高くなるのが一点。この時代なので電話回線を引く=光回線でのネット通信もセットになっております。

電話と光回線の両方を契約した場合、約月々7000円程かかります。(最終的にスマホとWIFIルーターと同じぐらいになりますが)

カフェ電話の場合、着信がメインでかけることはほとんどありません。なので格安スマホを購入して月々980円の支払いで済ませております。

また娘にも相談したのですが、この時代に「カフェに固定電話置いてるお店はないよ〜」と言われました。大きなカフェや従業員を雇うカフェなど、規模が大きければ設置も検討しなければなりませんがワンオペでこじんまりと開業をお考えの方は携帯電話で十分です。

実際に妻も携帯で不便を感じておりません。むしろ休日とかでもお客様からの予約電話などすぐに対応できるので便利です。後でご説明する「宣伝・広告」に関しても携帯電話だからと行って問題は何もありません。

あとWIFIルーターの設置はしました。これも後でご紹介する「Airレジ」や私がパソコンで仕事をしたり(休日に行く)、店内で音楽をBluetoothで流したりと何かと必要になります。

WiFIルーターは下記の「楽天ターボ」にしました。

最初の料金が安くて良かったです。あとポイントが付くので嬉しかったですね。現在カフェで問題なく使用できております。(今後2Fスペース利用の方は無料WiFiも検討しています)

備品や消耗品費など

あと食器類やその他細々と買い物をしました。お皿やコーヒーカップ・ティーカップなどは少しこだわりがあって1点物の信楽焼を使用しております。

わかる範囲でまとめますと

  • 観葉植物(お店の雰囲気作りで結構買いました)
  • 木製ラック(飾り棚)
  • コーヒーミル(BONMAC コーヒーミル ブラック BM-250N)
  • ウォーターサーバー(VARDAGEN ヴァルダーゲン)
  • 食器類(信楽焼やアンティークショップで購入)
  • 金庫(レジ金庫の事です)
  • 照明(調光器対応 エジソンバルブLED E26)
  • ゴミ箱(アンテークショップで購入)
  • ラック3つ(メタルラック)
  • キッチン用品(調理器具関連 イケヤやニトリで購入)
  • スピーカー(Bluetoothスピーカー S12mini )
  • その他細々(消耗品)
  • レジ

この中で「コーヒーミル」を買いましたが最近になって「エスプレッソ」を提供したいと考えております。上記のBONMACには豆の挽き具合がエスプレッソに対応していなくて別に購入しなければなりません。

ですがカフェに「ラテ」をどうしても提供したいので購入いたしました。色々と調べた結果、グラインダーと手動式のエスプレッソマシンが良かったのでご紹介いたします。もしお店で「ラテ」もご検討されているならおすすめいたします。



「デロンギ」というメーカーがお洒落でスタイリッシュなデザインで価格も最適でした。手動式か全自動かすごく迷いましたが全自動はファミレスみたいな感覚なので手動式を購入しました。

レジの準備

お会計する際にレジは必須です。どのようなレジを置くかですがいくつか種類があります。

ガシャレジ(レジスター)

昔から普及していた最も一般的なレジ。会計計算のみに対応したシンプルな構造のため、複雑な操作が不要で導入コストを安く抑えられるなどのメリットがあります。ただし、売上を管理する機能はないため帳簿やExcelなどで独自の管理が必要です。

POSレジ

POSレジとは、販売時点情報管理(Point Of Sales)システムを搭載したレジを指します。大手のコンビニエンスストアやスーパーなどで見かけるのがこちらのレジです。販売された商品のデータをコンピュータで管理し、会計だけでなく売上や販売状況の管理など大半の事務処理を自動的に行います。(大きなお店向き)

IPadレジ

タブレット型POSレジは、iPadなどのタブレット端末にレジ機能をインストールして使用するレジです。スマホのような操作性を持ち、直感的に操作ができるため簡単に使いこなせます。軽量で場所を取らないので小さなカフェを開業する方向けです。

券売機

飲食店や遊園地など、チケット販売を行う店舗で使用されるのが券売機です。注文・会計業務を券売機に任せるので、人件費の削減や人為的ミスの削減に貢献できます。ただし初期コストがかなりかかります。また紙幣や硬貨などが変更になった場合(例 旧500円玉→新500円玉)もその都度対応するために追加コストがかかるのであまりおすすめできません。

上記みてもらえばわかりますが一番おすすめは「IPadレジ」です。手軽にできるのはもちろん初期費用もほとんどかかりません。しかも後から説明する会計ソフトとも連動できるのでこれ一択です。

「IPadレジ」と検索すれば大手の会社がいくつかでできます。ご自身で気に入った物を導入すればいいかと思いますが妻や私が一番分かりやすかったのが「Airレジ」でした。

とっても使いやすくて基本的な機能が全て無料です。またIPadも無料で提供してくれます(最初わからず自身で買ってしまいました💦)

またサポートも充実していて電話やメール対応もでき、最初が1時間ほどの操作説明のリモートもしてくれます。妻は機械系は全くのど素人で操作など全くわからないのですがそれでも「Airレジ」は自分でメニューを登録してお店できちんと会計しております。

またAirレジの導入と一緒にキャッシュレス決済も始めるなら、「Airペイ」も一緒に登録しましょう。iPadやiphone、決済リーダーだけで決済が可能になります。現在、現金でお支払いするお客様が減ってきているのでAirペイも必須かと思います。

そしてレシートプリンターを別途購入した方がいいです。先会計の場合はレシートを印刷してお客様に渡すことにより「番号札」みたいな感じで受け取っていただけます。そこからテーブルに着席いただきお時間をいただく流れです。

レシートプリンターは1万ちょっとで購入しました。紙ロールは消耗品ですがまとめ買いしててもいいかと思います。

注意:どの「Ipadレジ」を導入しても同じと思いますが開店後にどこからともなく営業の電話がたくさん来ます。これ関連ばかりです。必要と思える物は契約してもいいかと思いますが大半は「要らない」物ばかりでした。ランニングコストがかかるのでしっかり見極めてくださいね。

会計はどうすればいいのか(確定申告や試算表など)

自身でカフェを開業する上で会計は必須。なのでとにかく「ここに手間暇をかけたくない」と思われる方は近くの税理士さんをお探ししてお願いするのもアリです。しかし相場ですが確定申告をお願いするだけで10万ぐらいの費用が必要かと思います。

なのでIPadレジを検討されている方は連動できるクラウド会計ソフトがおすすめです。「なんか難しそう〜」と思われるかもしれませんがとっても簡単です。しかも会計スキルもある程度磨かれますよ。

正直、私も妻もこの分野については全くの無知です。でも月の費用をとにかく抑えたいので会計ソフトを導入しました。結果連動してくれるのでとても助かっています(材料など買い物した場合はレシートみて手入力するぐらい)

また確定申告を行う際にわかりやすく手順に沿って教えてくれるので問題なく申告できました(多少時間はかかりますが)

そしておすすめ会計ソフトは「Freee会計」です。有名な会計ソフトなのでわからない事があっても検索すればすぐに出てきます。もちろん「Airレジ」とも連動できます。

月額費用もスタンダートプランで申し込みしたので1980円です。これで充分会計ができます。今後クラウド会計ソフトが浸透すれば「税理士の仕事がなくなっていくんじゃないか」と思えるほど便利(小さなお店は特に思います)

管理画面の項目はたくさんあって見た目はややこしそうと思うかしれませんが使う画面がある程度決まってくるので心配ありません。あとレシートはためずにこまめに処理する方がいいです。妻は2ヶ月とか平気でためてから会計ソフトに入力するのですがそうなると半日ぐらいかかっております💦

食材など仕入れ費

仕入れ費は売上の30%ぐらいとよくネットに書かれておりますが実際はどうなのかと言いますと・・・

そんなにかかりません。それは席数や回転率にもよりますがワンオペで妻が食材を買った場合残ると家に持ち帰って家で消費します。例えばサラダやご飯などは毎日家に持って帰ってきます。それを家族晩御飯時に一緒に食べるみたいな感じで家の家計も多少助かる部分もあります。(家の炊飯器のご飯を食べなくなった💦)

ワンオペの小さなカフェの場合は20%ぐらいの仕入れ費で計算しても問題ありません。

例えば月のお店の売り上げが40万だったとしたらそれの20%として約8万円ぐらいの仕入れではないでしょうか。お客様に「本日は売り切れました申し訳ございません」と言うのか「余分に準備していつでも提供できるスタイルで材料を余らすのか」どちらがいいのかをしっかり考えて仕入れを行いましょう。

妻の場合は前者で「食品ロス」をなくしたい方向です。また本日は売り切れましたとお伝えしてもまた次回ご来店いただける可能性もあります。

オープン当初は知り合いなど来ていただきお店も繁盛しますが2〜3ヶ月たつと全く来なくなります。ここからがスタートです。

開業までは余分な仕入れをしてしまいがちなのでしっかり予算を立てて実行してください。

借入はどこからすればいい?

話が前後してしまいますが借入についてご説明いたします。貯金があり借入予定は無いという方は読み飛ばしてもらって結構です。

日本政策金融公庫

まず初めに「日本政策金融公庫」が断然おすすめいたします。それは個人で開業をする方を応援しているからです。なので借入利率もめちゃくちゃ安いです。確か1.4%〜2%ぐらいではないでしょうか。貸付期間や業種・男女など細かい分類で利率が決められております(基準利率と特別利率とあリます)

ただ借入限度額も設定されており、私の場合300万を丸々お借りすることができませんでした(この時点300万使うと思っていませんでしたが・・・)

各都道府県で相談窓口がありましたので一度相談予約をしてもいいかと思います→(こちらから

私と妻も大阪ですが予約して梅田まで足を運び専門担当者と1時間ぐらい相談させていただきました。色々と情報を教えていただけるので良かったです。

開業資金が元々少なかったので1日でも早く借入したかったですが結局、最初の相談から借入金額が銀行に入るまで1ヶ月半ぐらいかかりました。

提出書類が結構色々とあったり事業計画書の提出など手間暇がかかるのでもし借入を考えている方は早めに行動したほうがいいでしょう。

郵便局

あと金利が安いのお話しでするなら郵便局がおすすめです。それは家族誰かの預金を担保に借入を行うパターンです。これは0.25%〜0.5%になっており断然おすすめかと思います。

実際に私も子供の預金を担保に50万程借りました。

一度近くの郵便局に相談してもいいかと思います。そして担保で借入するのでスピードは早いです。即借入できますよ。

生命保険の契約者貸付制度

最後にご紹介するのは自身が入っている生命保険の解約返戻金を利用した契約者貸付制度を利用する事です。こちらは担保で貸付なので即日入金してくれます。しかしこれは上記にご紹介しました日本政策金融公庫や郵便局と比べると金利が高いの注意が必要です。短期間で借りるなら有りとした方がいいでしょう。大体ですが2%〜6%ぐらいの設定になっているのではないでしょうか。

もし検討されている方はご自身の生命保険の契約者貸付制度を一度調べてみてもいいかと思います。

民間のローンだけは絶対に手を出さない方がいいです。破格な金利ですので自転車操業になりかねません。実際に知人にいておりましたがその知人は寝る間を惜しんで働いてお金を返しておりました。「数年間地獄だった」と言っておりました(現在は居酒屋経営で今は軌道にのり売り上げも順調・人も雇えるぐらいになっております。良かったです)

ですがそこまでリスクを負うのが怖い方は避けたほうが賢明です。

上記3つで大体借入できる金額が計算できるかと思います。最初の元手と合わせて開業までに必要な費用を計算してみてください。

多少の誤差はどうしてもでてしまいますがシュミレーションすることで見通しがつくので先に述べた「項目別費用」に対しても割り振りがしやすくなるでしょう。

親族・身内など

これは開業を心待ちにしている両親や親族など身内が「少しなら援助するよ」と言ってくれるパターンです。あんまりこちらから相談するのはどうかと思いますが、「◯◯さんのためなら、いつでも困ったら言ってね」と言ってくださる身内がいれば相談もアリかと思います。

カフェで提供するメニューを決めよう!!

次にカフェで提供するメニューを決めましょう。たくさんのメニューを出さなくてもお店のコンセプトにあったメニューを選定してお客様に喜ばれるメニュー作りに心がけましょう。

お店のコンセプトに合ったメニュー選定

何をお店の売りにするのか?それがお店のコンセプトに合っているのか?などを考えなければなりません。妻の例でご紹介いたします。

現在昼のランチメニューは「スパイシーカレー」のみです。ただこのカレーは普通のカレーと違いスパイスを数種類入れて16穀米と彩り野菜をワンプレートで提供しております。以前に勤めていたカフェで同じ感じのカレーを提供しておりそれをアレンジして現在提供しております。

「ここのカレーは美味しい」と少しづつですがお客様に広まってきている実感があります。ただ仕込みも大変で何十人分の量を仕込むことができません。手間暇をかけて提供しているカレーなのです。

これがお店のコンセプトに合ったメニューだと思います。どこでも食べれるカレーと違い「落ち着いたオシャレな空間で若い女性も気兼ねなく食事いただける栄養バランスが取れたスパイシーカレー」です。

あとケーキ類。全て手作りですが砂糖を栄養化の高い砂糖を使用し甘すぎないケーキに仕上げ、つい写真を撮りたくなるようなお洒落な盛り付けを意識しております。

コーヒーに関しては厳選した「地元のコーヒー豆」を仕入れたり紅茶はたくさんのカフェをリサーチした中で美味しかった紅茶を仕入れたり、ミルクは但馬から仕入れたりと一つ一つに「ストーリー」を作っております。

また前述に記載しましたが信楽焼のカップやお皿は白で統一し一つ一つの形が違うので毎回のシーンが思い出となるように心がけております。

決してメニューが多いわけでもなくあくまで「一人オーナー」でできる範囲でメニューを選定しお店のコンセプト「隠れ家的でくつろげる空間」に合ったメニュー作りを心がけております。

仕入れ先の選定

これは経験や体験などをどれだけするかによって変わるかと思いますが「こだわり」を軸に実際にたくさんのお店に行かれてはどうでしょうか。

そしてお店の方と仲良くなりどこで仕入れているのかなど直接聞くのもアリかと思います。また家族や知人などに相談して「どこのお店の何々が美味しかった」と聞けば出向いて実食したりテイクアウトできるなら買ってきてもらい実際に食べたり飲んだりしてみてはどうでしょうか。

後からわかったのですが結構、こういうお店で仕入れている食材はネットでも売られています。なので仕入れ先で悩むことはありません。

ただお店の看板メニューにしたいなら仕入れ先に挨拶に行き直接お話するのが大事です。実際に妻もコーヒー豆は地元のコーヒー豆を仕入れておりますが「めちゃくちゃ美味しい」ので仕入れさせてくださいと焙煎工房まで行ってお願いしておりました。

お店からオッケーもらえれば気持ちよく「お店の売り」にできますしホームページやSNSなどにも配信できますよ。

価格設定の基準

単に「コーヒー一杯は500円という価格で行こう」みたいな設定は避けた方がいいです。しっかり原価から割り出し利益率を上げないとこれからの経営に大きく影響すると思います。

今の時代、「安いからここのお店に行こう」という経営戦略では100%潰れます。周りにはたくさんのカフェがあり大手チェーン店もあり、そういったお店に対抗しても絶対勝てません。

このお店しかないオリジナルメニューをいかにお客様に喜んでいただけるかを考えて価格設定しなければなりません。かといって高すぎるのも問題です。

妻の「スパイシーカレー」は1000円です。「あれちょっと高いなぁ〜」と思われた方もいるかもしれません。しかし1000円の価値に見合うこだわりカレーなんです。

これを周りのお店の価格と合わして650円にして「コーヒーセットで1000円」にすればお客様も嬉しいかもしれませんが差別化しないと生き残れないのが現実です(実際に原価からこの価格で提供はできませんが)

リピーターを増やすならファンを増やさないと駄目ですよね。それには「ここでしか提供されないサービスとメニュー」を確立することが大切です。

なので価格設定はしっかりと利益率を考えて行ってください。自信の持てるメニューなら周りのお店よりも200円〜300円上乗せでも十分対抗できます。

大体粗利20%〜30%は取れるように設定してください。それで大体の価格が決まれば全体からバランス調整をしましょう。1品づつ価格が違うのもお客様にとって少しストレスになるので中分類ぐらいで均一になるように設定してみてはどうでしょうか。

妻のカフェの例でいうと、「コーヒー・紅茶類は450円・ケーキ類は250円(カヌレ)・400円・500円の3パターン・スパイシーカレー1000円」セットでご注文の際はドリンク100円引きといった感じです。

あと余談ですがワンオペなので「先会計でお冷はセルフ」にしております。しかしこのご時世これが普通になってきているので抵抗はありません(昔はお客様入ってこられて着席するとお冷持っていきご注文は?という流れでしたが)

スタバは若い子の人気カフェですよね。そういったお店のサービス面を少し取り入れるのもありかと思います。

メニューのデザイン性

メニューのデザインはお店の雰囲気とマッチングするかと思います。例えばメニュー表をパソコンで作りラミネートして各テーブルに配置するといった手法は「昔ながらの喫茶店」のイメージが強いですよね。

手作りメニュー表などでオリジナリティを出すのもアリかと思います。また各テーブルに置かなくてもレジ横に置きご注文いただく際に対話するのもいいかと思います。

和紙やクラフト紙を使ったりと少し違うメニュー表もお洒落ですよね。見やすさや買いさすさよりもデザイン性や普段見られないメニュー作りを心がけてみてはいかがでしょうか。

話はそれますがお店に名刺やポストカードなども置くのも大切です。結構お客様が持って帰ってくれます。一人で来店された方が次回友達と来てくださるパターンもあります。

販促活動とマーケティング

オープン前のプロモーション戦略

オープン日が決定し当日お客様に来てもらうにはある程度のプロモーションが必要になってくるかと思います。正直お金を使えば広告掲載など色々な手法ができるわけですがそんなお金はありません。

なので最初は身内や知り合いに声をかけて来ていただくのが一番ベターです。そこから徐々に広まっていくかと思います。当初近くでビラ配りでもしようかと思っておりましたが法律で禁止されているので注意が必要です(警察に届出すれば大丈夫)

妻のカフェはお店の前に看板は無くやテントにカフェ名など一切ありません。外から見た感じ「あれ?美容院?それともカフェ?」って思われるぐらいです。

妻の方針が「隠れ家的カフェ」なのであまり大きく宣伝していないみたいです。

私はデジタル部門担当だったので「グーグルビジネスプロフィール」は登録しました。検索するとどういった物かわかると思うので一度ご覧になってください。これは登録した方が絶対いいです(無料です)

あと「食べログ」や「Retty」・「クルルクフード」などは無料会員で登録しました。(今のところあまり効果なし)

上記の登録はお店の外観や内観・料理やメニュー表などの写真が必要になってくるので先に準備を済ませておきましょう。

あと「号外ネット」や「地元の〇〇ネット」など地域密着方のWEB広告はお願いしました。特に「号外ネット」はインスタの反響が大きかったので掲載してよかったと思います(費用が1ヶ月で1万8千円)

そしてホームページーを作成しました。他のブログ記事をご覧いただければわかると思うのですが数年前からプログラミングの勉強をしており簡単なホームページなら作れます。

妻にとにかくシンプルなサイトを作って欲しいと依頼されたので作成しました。(2週間ぐらいでできました)

もちろん自分で作ったので無料です。素人に毛が生えた程度のレベルですが私でよければ相談にのりますので問い合わせフォームよりお待ちしております。

「無料ホームページ作成」とグーグルで検索するとたくさん出てます。これで作成してもいいかと思うのですがよくよく調べてみると、自動広告が入ったり独自ドメインが取れないなど制約が色々とあるみたいですよ。

上記ぐらいがオープン前のプロモーションではないでしょうか。どれも費用をかけずに行うことができるのでぜひ登録してみてください。

SNSを活用した宣伝方法

妻の場合はインスタグラム一本です。娘が年頃なので教えってもらいながら投稿やストーリーにアップしております。そしてインスタにはDMと言って直接お客様とやり取りができるチャット機能がありそれをメインで使っているみたいです。

他にfacebookやX・LINEなどもありますが、やはり画像でお店の雰囲気やメニューを紹介するにはインスタがいいです。

インスタでケーキを載せるにもいつもバラバラではなく「一貫性」を持って投稿するのがいいかと思います。インスタだけでそのお店の「雰囲気」が伝わってくるので自分のコンセプトをしっかり表現できるように心がけしましょう。

あとはLINEです。LINEは友達や親族がたくさん登録されているので気軽にお店の宣伝ができるかと思います。ただ身内になるのであんまりくどく送るとかえって嫌がられるので注意しましょう。

上記で紹介した「Instagram」と「Line」この二つをすれば十分ですよ。

地域との関係構築

これ実は非常に大事なのでご説明いたします。

お店をどこでオープンしても必ず近くに地域の皆様がいます。当然ですよね。その方とコミュニケーションを取ることでお店の売り上げは大きく変わります。

SNSや身内はこちらから宣伝して来てもらうパターンですが地域の方と仲良くなればお店の宣伝をしてくれます。そして地域のイベントや地元の方などを紹介してくれます。

結論から言うと「輪が広がる」のです。安定した売り上げが見込まれるのです。妻の例でお話しいたします。

妻のお店は商店街の一角にあります。この商店街の会員になっていて月々3000円納めております。先の述べた「空き店舗活用促進事業補助金」を受けるためには会員になるのが必須でした。

しかし入って本当に良かったと思っております。近くのお店の方や会長さん・副会長さんなどにご挨拶に行きカフェの存在を知ってもらうと口コミでどんどん広めていってくれました

特に副会長さんは広報担当みたいで駅前のイベント広場でフェス開催や近くに建設中のビルにパンフレットを配布したり(商店街MAP)たくさんの大学の教授を紹介いただき教授と学生が一緒にお店に来ていただいたり、知り合いの広告記者を紹介いただいたりと本当によくしてくれます。

そしてそこからまた輪が広がり次につながる感じで今日に来ております。

ですので地域との関係構築は大切にする必要があります。こちらが困った時にも必ず相談にのってくれますので必ず地域の皆様との関係性が大事にしてください。

リピーターを増やすための戦略

同じお客様が3回来たらリピーターと言えるでしょう。結論から言うとお客様がこのお店に行くと判断するのでこちらからどうこうできません。言い換えればお店の「雰囲気・サービス・メニュー」の3つが全て満たされた場合にリピーターができると言っても過言ではありません。

なのでお店のコンセプトがバラバラだとリピーターがつきにくい傾向にありますので先の述べた「どういうお店にしたいか」をしっかりと決める事が大事です。

割引券やクーポン・無料お試しなど価格転嫁するサービスは妻のお店では行っておりません。短期的には効果はあるかもしれませんが1回行って次回来店いただいた際に何もなけれれば「あれ?前回は割引あったのに今回は無いの?」みたいな感じでこれ以上お店には来てもらえないと思います(特に飲食は影響大きいです)

なのでリピーター戦略の一番は「印象に残るお店作り」これだと思います。店内に流れる音楽や自然光・観葉植物・匂いなど細かいところに気を配り「なんかいい雰囲気で良かった〜」と思えるお店を心がけしましょう。

おのずとリピーターは増えてくると思います。価格競争だけは絶対に避けてください(個人カフェの場合)

カフェ開業後の運営について

最後にカフェ開業後の運営について少しだけご説明いたします。

「Airレジ」で販売データーの分析と改善

「Airレジ」で会計や売上は自動計算してくれるので確認。また商品別に何が売れたなども把握できるので材料ロスにも貢献できます。時間帯や季節にもお客様の注文するメニューも変わってきます。

こうした数字として把握できる事は分析することは大事です。また「季節限定ケーキ」や「期間限定」など少しお得感を打ち出す際やテーブルや席の配置、メニュー提供までの時間配分なども販売データーからある程度読み取れるので改善していきましょう。

売上向上のための取り組み

売上を上げる事は中々大変です。飲食店が軒並み倒産しているニュースなどをみると「いつか妻のカフェもなるかも」と不安にもなってしまいます。

ですがサービスとメニューの改善、カフェの雰囲気を大事に続けていけば自ずと売上は上がっていくと思います。またワンオペで開業することは人件費がかからないのでリスクが少ないです。(忙しい日は知り合いに手伝ってもらってもOKです)

先に述べた販売データーで仕入費もしっかり把握することも大事です。メニューを増やすことにより仕入も増え在庫も抱えないといけないので保管場所や賞味期限などの問題も出てきます。

また地域のイベントには積極的に参加もおすすめします。交流の場が増えてお店を知ってもらえるので宣伝になるかと思います。

最後に

ここまでご覧いただきありがとうございます。この記事を読んでいただいてこれからカフェ開業する方のお悩みが少しでも解消されれば何より嬉しいです。

「高級車1台ローンで買った」ぐらいの気持ちで資金をあつめて始めてもいいんじゃないでしょうか。人生一度きりです。悔いのないように人生送ることが1番の幸せかと思います。

この記事を読んでいただき何か質問や相談などございましたら問い合わせフォームよりお待ちしております。私のわかる範囲ですが回答いたしますので。

皆様の「開業の手助けに少しでもなれれば」と思い今回ブログを執筆しました。ありがとうございます。

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この記事を書いた人

50才の中年サラリーマンです。妻と子供3人の5人家族です。前職は木工職人で現在は事務職でアパレル関係の会社に勤めております。趣味はプログラミング、ギター、読書、そしてお酒です。

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